今夜はもう帰らなきゃ、とカレが言うので
私はカレと一緒にJRの駅まで歩いてきた。
時間はもう21時を過ぎていて、
真冬用のモコモコのコートを着てきたにも関わらず、寒い。
カレが改札を抜けていくのを見守り、私は駅を出た。
何かが視界のあちこちでちらちらと光るので
ふと空を見上げてみたら
白くて小さい粒がポロポロと落ちてくる。
直径3ミリくらいの丸くてやわらかい雪だった。
寒いわけだ。
> 雪です
ちょうど電車に乗りこんだ頃と思われるカレにメールしてみた。
窓の外を注意深く眺めれば、カレからも雪が見えるかもしれない。
せっかくの雪なんだから、
二人で一緒にいる間に降ってくれればいいのにな。
そんなことを考えながら歩き始めたところ、
前方の商店街の方から切羽詰った感の青年と、
それを追うように警備員か警官と思われる制服の男性が
全力疾走してこちらに向かってきた。
「そいつを止めろーーーー！！」
誰かがそう叫んだのは聞こえたのだが、
突然のことにびっくりした私は立ち尽くしたまま
その二人が走り過ぎるのを見送った。
結局、追われていた青年は何故か駅前のマクドナルドに逃げ込み、
レジの前で制服の男に確保されていた。
その一部始終をぼんやりと眺めていたが、
雪は相変わらずポロポロと私の髪にコートに落ちてくるので
雨に変わる前にと私は早足で家に帰り、
さっきからまちBBSの地元のスレのリロードを繰り返しているのだが
私以外に目撃者はいないのかね!!(ﾟ∀ﾟ)
